骨粗鬆症とは
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気です。 転んだときなどをきっかけに大腿骨とよばれる足の付け根の骨や背骨(椎体)などの大きな骨が骨折しやすくなります。
寝たきり生活につながることがあり、(特にご高齢の方にとっては)社会問題となっています
骨粗鬆症のリスクが高い方とは
- 閉経後、または治療により生理を止めている女性
- 70歳以上の男性
- タバコを吸う、習慣的にお酒を飲む方
- ステロイドの治療を受けられている方
- 糖尿病、慢性腎臓病の方
骨粗鬆症の検査
骨粗鬆症は、症状がないことが多く、骨密度検査を行うことではじめて骨粗鬆症ときづくことが多い病気です。
骨密度検査法には、DEXA(デキサ)法、超音波検査法、MD法、CT法などがあり、 DEXA法はガイドラインでも推奨されている骨密度の評価をするうえで最も信頼できる検査です。骨粗鬆症の診断や、骨粗鬆症の治療効果の経過観察、また骨折の危険性予測にも役立ちます。検査時間はおおよそ5~10分程度で終わり、検査時に痛みはありません。測定結果はあなた自身の骨密度が、同年代および若い成人の平均値と比較して何%にあたるかということを示します。
※骨密度とは、骨のもとになっているカルシウムなどのミネラル成分が骨にどのくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標です。その骨の密度(強さ)を調べる検査が骨密度検査です。若い人の骨密度の平均値と比べて現在の骨密度が何%であるかという基準で示されます。
定期的な検査
女性の場合、女性ホルモンの分泌量が減少する影響で、50歳前後から骨密度が低下し始めます。40歳以上になったら検査を受け、閉経後は1年に1回、定期的に測定するのがおすすめです。比較的早く低下している場合は、医師の診察と半年に1回の測定が必要です。